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エバーグリーン 玉本英子講演会・写真展報告・感想
 

平和に「平和」を実現する方法                 橋本 純

「怖い人ではない、悪魔のような人でもない、おかしい人たちでもない普通の生活をしている普通の人たちが、相手を敵とみなした時に、人質をとったり、首を切って殺したり、死体を見てすばらしいことだと言ったりするのです。ということは、戦争のような状況になると私たちも、あのようなことが平気でできるということです。

アジア太平洋戦争の時でも、普通の人が日本兵として戦場に行き、普通の人にはできるはずがないというようなひどいこともしてきました。私たちも戦場のような状況におかれたときには、イラクやシリアで行われているようなことをしてしまう可能性がある、ということを強く思いました。」(玉本さんの言葉)

玉本さんの話を聞きながら、ミルグラム実験を思い出していた。ユダヤ人を絶滅収容所へ送り込む指揮をとったヒトラーの側近、アイヒマンが戦後の裁判で「私は命令に従ってやっただけだ」と弁解したことから、人はなぜ、どこまで残酷になれるのかを考察するために行われた心理学的な実験である。詳細は略すが、「ふつうの市民が」状況によってはとんでもない残酷な行為(60%以上の人が解答を間違えた罰として生徒役の人に450ボルトもの電気ショックを与える)をしてしまう。「自分の意志ではなく、私は命令に従ってやっているだけだ。」と責任転嫁し、「正しい目的のためにやっていることだ」「間違えるから悪いのだ」と正当化して、私たちはなかなかブレーキが利かないらしい。

「戦争が起きたら普通の人が、平気で人を殺せるようになる。私たちはそういう人間である。だからこそ、そうしないために、そうならないために、それぞれのやり方で、考えて、行動しなければならない。それが私の願いであり、微力だが行動していきたい」という玉本さんの最後の言葉。自分自身の弱さや内に秘める残酷さをも見据えた感覚。ここに「平和」をつくる鍵があるような気がした。

「平和」は、敵対する者や自分を脅かすものを消滅させるのではなく、声高に叫べば実現するわけではなく、「平和」とは、地道に人と人とをつなげていく活動のことなのだ。

 つながることで、ほんとうのことを知ることができ、(敵対する者同士も)お互いに分かり合うことができる。

 だからこそ真実を伝える仕事は、「報道」が最終目的ではなく、もちろん怒りを駆り立てるためでもなく、人と人をつなげることだったのだ。

 私たちの「エバーグリーン」の活動も、人と人つなげる場。こんな場をたくさん作ることが、平和活動なのだ。とあらためて確信をもつことができた。

  玉本英子さんの講演会に参加してくれた杵塚民子さん(藤枝市で無農薬茶をつくる杵塚敏明さんの娘さん)が主催して、台湾の学生を招いて交流会をするというのでエバーグリーンの若者たちを誘うことになった。台湾でも稀な存在らしい「行動学校」と称する学校の教育活動にも興味がわいたが、それよりもその企画を主宰する杵塚民子さんに深い感銘をおぼえた。彼女は「友だちになることが平和の基礎」だという。「大量殺戮兵器につながる農薬を使いたくなかっただけだ」という父杵塚敏明氏が「わたしは娘たちに平和主義者になれと語ったことはないが、いつの間にかこんな活動をするようになっていた」とうれしそうに語る姿に、私たちの向くべき方向があるような気がする。


イラク・シリア 紛争地域から見えてくるもの

〜紛争をなくすために私たちに何ができるのか〜

平田麻奈

  戦争・紛争には、世界中のだれもが関わっている。武装勢力も反政府軍も政府軍もみんな本当は戦争をしたくない、国民同士で殺し合いはしたくないと思っている。みんな思っていることは同じ・・・なのに戦争・紛争が続いている。なぜ、終わらないのだろうか。

 今回の講演会は、ジャーナリストの玉本英子さんでした。そして、初めての実行委員長を務めさせてもらいました。学生の中では一番年上なのに自分から発言したり、考えたりできず、頼りにならない実行委員長でしたが、無事に講演会を終えることができて良かったです。

 玉本さんの講演を聞いて、紛争地域で現在起こっていることや、戦争や紛争を行なっている兵士たちは私たちと同じ思いでいる人がほとんどであること、私たち日本人も、もしそういった日が来てしまったらどうなってしまうかわからないということなど、驚くことがたくさんありました。

 戦争や紛争が起こる前は、どの国も皆が楽しそうに生活をしていたのに、どうしてあんなことが起こってしまうのか不思議に思いました。また、戦争や紛争に関わっている人たちは、ほとんどの人が国民同士での殺し合いや、銃を持ち人を殺したくないと思っていて、でも、自分の家族や親せきが殺されたからその悔しさと恨みで銃を持ち戦いに参加している。この悔しさや恨みでの戦い、殺し合いをなくせば戦争はなくなる気がしました。

 しかし、主に戦争や紛争を支持しているのはその国の政府かもしれない。政府の考えを変えていくのは国民一人一人の力だと思うので、一人一人の意識を変えていかなければいけないのかなと思いました。その思いがいつか政府の考えを変えていける日が来ればいいなと思います。

 戦争についてなど他の国の情報を集め知識を増やすことも大事なことだと思うけど、その少しでも知った知識からどんどんできることを行動に移していくということも大切だと思いました。

 今回の公演会から、普段のニュースでは悪く言われている、武装勢力やテロリストも私たちと同じ思いを持っている人たちであるということを知ることができ、みんな本当は戦争なんてしたくないと思っているということを知ることができました。また、日本から遠く離れた国の小学生たちが日本について興味を持ってくれているように、私たちも他の国について少しでも興味を持ち、交流する機会があれば積極的に交流して繋がりの輪を広げていければ良いなと思いました。

 紛争をなくすために私たちにできること。考えれば考えるほど難しくなるけど、繋がりを広げたり、周りの人の意識を変えていったり、行動しやすいことから始めてみる…??

 国同士・国民同士の戦いは、スポーツだけになってほしい。。。


   未来への明るい兆し             高島美玲(藤枝市民)

 今回の企画がすべて終了し、長女と家へ向かう車中、満たされた気持ちでいっぱいになった。何がこんなに満ち足りた気持ちにさせてくれるのだろうか。考えを巡らすとそれは、玉本英子さんの暖かな生き方そのものではないかと思えてきた。「過酷な境遇におかれた人びとの思いを伝えたい。」ただそれだけの思いでイラクに赴き、イラクの人々の中に入り、関わりつながりを広げていく。それは、私たちが、普通に暮らし、生きることとなんら変わりはないのだ。原爆展を開催して、イラクの人たちに原爆について伝えること、福島について伝え震災復興支援コンサートを開催すること、イラクの小学校で授業を行うこと、そして大阪の小学生とイラクの小学生を結びつけること。ジャーナリストなどという肩書きに重きをおくのではなく、世の中を変えようなどと気負った考えをするではなく、ごく普通に思ったことを思った通りに行動に移す。そして、その視線は、政府軍でもなく自由シリア軍でもなく、そこに暮らす人々に注がれている。そのような玉本さんの姿勢が、今までにない満ち足りた思いをもたらしてくれた。玉本さんはきっとこれからもイラクの方々と関わりを持ちながら、日常を紡いでいくのだろう。「原爆展の準備は1人で大変でなかったですか。」と伺ったところ「イラクの友人が手伝ってくれましたから。」という答えがかえってきた。1人の思いは、共感を呼び広がりつながっていく。そんな結び目がこれからも次々と生まれてくるだろう。

 お会いした玉本さんは、ブーツにコート姿で、とてもおしゃれでかわいらしい方だった。その玉本さんのどこに戦場取材に行く強さや厳しさが秘められているのだろうか。講演後の恵方巻きでの交流会では、嬉々として寿司を巻き、おいしそうに頬張る姿にこちらも随分楽しい時間をいただいた。朝からの準備で、お腹もすいていたからだろうか、いやきっと橋本さんや中野さんの思いが込められているからだろう、恵方巻きは、どれもおいしかった。玉本さんの巻いた「玉本寿司」もいただいた。なんだか得した気分だ。

 さて、今回の講演会で印象に残ったことは、イラクの学校では「文房具はいらない。」ということと「いじめで人が死ぬのはかわいそうだ。」という言葉だ。また、原爆展を見た方が、「ハラブジャでの記憶を思い出した。」という言葉だ。以前ヒロシマ市長の秋葉氏が「都市は戦争の記憶でつながっている。」というようなことを言っていらしたが、まさしくその通りだと思った。市民同士が、つながっていくことで平和を希求できる時代に入ってきたといえるだろう。そんな中、毒ガス攻撃の際に、日本の企業も関わっていたという報告は恐ろしい限りである。自身の家族が、知り合いが毒ガスで苦しんで死んでいくという想像力を働かせたら・・・。フセイン政権崩壊に力を貸すことでイラク市民を悲しませることをしてしまったことを想像できないとしたら・・・。日本という国に生まれたという責任を、私たちひとりひとりが背負っている。玉本さんは、私たちにそう問いかけている。厳しい問いかけだ。満たされた思いを抱きながら、考えているうちに息苦しくもなってきた。相反する思いを抱きつつも、笑うことで、話をすることで、食べることでたくさんの人とつながって、未来への明るい兆しをつかみたい。


玉本さんの講演を聞いて                   長谷川倖友

去年の豊田直巳さんの写真展・講演会はただ聞くだけの視聴者(?)として参加させてもらいましたが、今年の玉本英子さんの講演会は企画・準備のほうから参加させてもらいました。やっぱり、企画・準備するというのは難しいということを身をもって感じることができ、反省すべき点が多々ありました。もし来年度の講演会にたずさわれるようならば、せめてどんな講話を聞いてみたいかっていう質問には答えられるよう、話のタネを準備しておこうと思います。

さて、今年は玉本さんの講演会でしたが、全体の話を通してやはり、人と人が意味もなく戦って、殺しあっている現実が同じ地球上で繰り広げられているというのは理解しがたく、またこれに参加しているのは戦うことに全くメリットがない普通のおっちゃん達ということで、とても残念なことだと思いました。今、また日本に軍隊を作ろうという動きが噂されていますが、そんなことがあったらもしかしたら家の隣に住んでいる仲の良いおっちゃんが戦場に行かなければならなくなるかもしれない。そんなのは嫌だ。そしてもしかしたら僕自身が行くことになり戦場に行かねばならぬかもしれない。そしたら、もしかしたら親や親戚等が悲しむかもしれない。それも嫌だ。やはり、日本には軍隊は作らせてはならない。憲法第9条は絶対に改憲させてはならないと強く思いました。

 イラクではかなり日本の文化があることに驚きました。特にアニメが大人から子供たちにかけて人気なんだという。そのアニメの中で『ちびまるこちゃん』が出てきたけど、このアニメは静岡が舞台となっているアニメでそれがイラクで知られていてその上結構人気という話だったので、静岡県民としてなんとなくだけど嬉しかった。

 最後のほうに東日本大震災復興支援のコンサートで九ちゃんの『上を向いて歩こう』がイラクの合奏団(?)によって演奏されてる映像が流れたけど、恐らくイラクの子たちも大変な生活をしているはずなのに、遠く離れた日本の東北の復興を思ってこういった催しをやってくれているというのはとてもありがたい気持ちになるとともに、演奏していた曲が日本の曲「上を向いて歩こう」だもんですごく感動しました。しかし、こういった催しをしてくれているというのを日本のマスコミは教えてくれないっていうのはとても残念なことだと思う。僕自身、今回の講演で初めて知れた訳だし・・・。

 さて、今回の講演会の題に『紛争をなくすためには私たちに何ができるのか』とありましたが、玉本さんの講演を聞いて、それは「他の人とつながる・他の国の人とつながる」ことなのではないかと思いました。講演の中にイラクの小学校の子供たちと東大阪の子供たちがプレゼントを交換し合って、国際電話で話し合っているという話があり、たぶん紛争をなくすため・世の中を平和にするためにはこういった活動が一番大事なんだと思いました。そらそうですよね。お互いにプレゼントを贈りあった仲同士で絶対に戦争とか戦いが繰り広げられるわけがないと思います。

 ここで話はまるっきり変わるけど、野球の国際大会の話をさせてください。先日、日本と台湾が試合をしました。台湾には東日本大震災のときに支援や義捐金などでだいぶ助けてもらいました。そこで、とある日本人がネット上でこのことに対しての感謝のプラカードを作ろうと呼びかけました。そのその呼びかけの通り…(写真 写真◆法んで、試合は5時間近くの死闘の末、日本のチームが勝ちました。すると台湾の応援団が自分達の国旗に『日本おめでとう』っと記したのです。そして日本の応援団の人と肩を組み合って写真を撮ったのです。(写真) これもイラクと東大阪の子達と同じように「他の人とつながる・他の国の人とつながる」っていうことじゃないでしょうか。僕はこの日本と台湾のような関係(試合終了後に互いの国の応援団同士で写真を撮る等)が他の国ともできたり(韓国とか中国とかと)また、他の国どおし(アメリカとロシアとか)でできれば戦争や争いなんかが絶対に起きるわけがないと思います。なので、人とつながること・他の国の人とつながることっていうのは本当に大切なことだと今回の講演で思いました。

 玉本さんはこれからも取材を続けるらしいですが、お体には気をつけて、安全第一で頑張ってもらいたいです。

 写真            

2013_0316こうゆ1

写真

2013_0316こうゆ2

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